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プレイバックテキストVol.3 神出設計ecoaハウス vs SAMURAI

軟式野球の日本一を争うMLBドリームカップ2018 supported by XEBIO Group全国決勝トーナメントは24日、明治神宮野球場で決勝が行われ、北海道地区代表の神出設計ecoaハウス(札幌)が、延長9回タイブレークの末、関西地区代表のSAMURAI(兵庫)に4-3でサヨナラ勝ちし、悲願の初優勝を遂げた。MVPには神出設計の宮田隼投手が選ばれた。




ボストン・レッドソックスのユニホーム姿で登板したモデルでタレントの坪井ミサトさんが、始球式の大役を担い、内角へ93キロのストレートを投じ決勝が始まった。
後攻の神出設計は1回、先頭の市川雄策が四球で出塁すると二盗、三盗に成功。しかし離塁が大きく、三塁と本塁の間に挟まれてしまったが、挟殺プレーの間に相手野手が落球し、幸運な先制点が転がり込んだ。


SAMURAIは2回、黒田翔太の中前打で1死一、三塁とし金川友一の遊ゴロの間に同点。3回には先頭の衣川幸児が内野安打、投ゴロと右前打の間に三進し、4番・藤原康暉の三ゴロで勝ち越しに成功した。
早めに追い付きたい神出設計は4回、先頭・中村亮介の中前打を足掛かりに2死一、二塁から前田健登が中前に弾き返す二塁打を放って同点。


ここから試合は一進一退の攻防、シーソーゲームへと展開していった。
勢いに乗る神出設計は5回2死から岩田聖司が四球で出ると、畳みかけるように盗塁を決め、中村の中前二塁打で3-2と勝ち越した。
だが、2年連続で全国決勝トーナメントを経験しているSAMURAIは粘り強い。6回に先頭の藤原が四球。後続2人は倒れたが、決勝前の「ホームランダービー」に出場した黒田が、2打席続けての右中間三塁打。疲れの見え始めた先発・西村優希から同点打を放った。
西村は北海道・遠軽高校出身。2007年にプロ野球巨人から育成ドラフト2巡目で指名され、3シーズ
ン在籍した球歴を持つ身長187センチの大型右腕である。


この日、「ホームランダービー」などのスペシャルイベントに参加したプロ野球ヤクルトや米大リーグ、タンパベイ・レイズなどでプレーした特別ゲストの岩村明憲氏は、「彼のことは覚えている。頑張っていますよね。ああいう姿を見ると、本当に野球を愛していることが分かります」と目を細めた。
試合は最終7回を終えて3-3のまま決着がつかず、1死満塁から始まるタイブレークへと突入した。

両チームとも8回は二者が凡退。SAMURAIは9回2死から金川が左翼線に大飛球を打ったが、和田紘汰に好捕され無得点。
対する神出設計は、それまでの3打席でいいところのなかった先頭の5番・三木悠也が4球目を強振。中堅まで運ぶサヨナラの決勝犠飛となり、初優勝へ導いた。三木は06年、駒大苫小牧高校で夏の甲子園に出場。再試合前の早実との決勝で斎藤佑樹から本塁打を記録した遊撃手だ。

就任6年目の石塚達也監督は「予選から厳しい試合を経験し、勝ち方や戦い方が身に付いたと思う。投手を中心に粘り強い試合をしてくれました」と喜ぶと、9月に発生した北海道胆振東部地震に言及し、「甚大な被害があったにもかかわらず、野球を続けさせてくれた家族や会社、仲間に感謝したい」と述べた。

準決勝は完封勝利、決勝も7回から登板して無失点に抑え、MVPに輝いた宮田は、「制球を大事に集中して投げました。MVPはうれしいが、予選から粘り強く戦った仲間のおかげです」と32歳のエースは謙虚だった。
した。

惜敗したとはいえ、創部3年目で準優勝したSAMURAIの能忍監督は、「全国大会を目指して4チームから集まった野球好きの選手ばかりです。来年また挑戦します」と巻き返しを誓っていた。
4月に開幕したブロック予選には712チームが参加した

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